今朝は起きたときに夢に見たことを覚えていた。
実際にあったことを夢に見たので、意外と詳しく覚えてる。
周りは真っ白い強い光で、理科室特有の黒いテーブルが永遠と整然と並んでいる。
そして、僕はあるビンを見ていた。
透明のお酒かコーラでも入っていたであろうビン。
今そのビンの中身はなく、代わりに正六面体の木片が入っている。
それがとても不思議だった。
なぜなら、その木片のいっぺんの長さは、ビンの口の直径の2倍はあるからだ。
常識的にはそんなものビンには入れられない。
でも、僕は答えを知っていた。
そして、いつの間にか目の前に白衣のおじさんがいる。
彼はこういった。
「お湯の中に木片を入れて煮続けると、スポンジのようにやわらかくなるんだよ。」
と言うのが夢の内容。
これは、薬円台高校での出来事を夢に見たのだ。
僕が中1のとき、理科は好きな科目と言うほどではなかった。
あくまでも点が取れる、平均点を上げるための教科。
しかし、その年の東京理科大での学園祭で、なかだい先生にあった。
彼は、とても教師とは思えないラフな格好でブースにいた。
そのときやっていたのは「銀鏡反応」を利用したもの。
見た目はただただ普通の液体をペットボトルで混ぜ合わせると、ペットボトルの表面が銀色にコーティングされる。
これを見たときは驚いた。
銀など無いところから銀を作り出したように見えたから。
まるで、錬金術のように。でも、このときはそれで終わり。
実験後、なかだい先生は「薬円台で教師してるから、文化祭にぜひ遊びに来てね。」と言ってくれた。
そうして、夢のシーンになるわけだ。
薬円台の文化祭で、いろいろ誘われたが断り、なかだい先生の所へ直行。
彼は理科部の顧問で、いろんな展示をしていた。
ガチャガチャのカプセルを使って目玉の仕組みを説明したり、水を吸って膨らむ蛙のおもちゃ。
そして、入らないであろう大きさの木片が入っているビン。
これはとても不思議だった。今でも不思議であることには変わりないけど。
はじめは、ビンを切って入れたと思った。でも理科的じゃない。
じゃあ、木片を中で組み立てた? でも切れ目は無い。
結局分からずギブアップすると、なかだい先生は答えを教えてくれた。
夢で見た、聞いたあの一言。
これがきっかけで自分は理科が好きになった。
以前から好きだったのかもしれないけど、「理科」を意識したのはこのときから。
翌年、薬円台に彼はいなかった。興味を持つきっかけをくれたお礼を言いたかったのに。
今朝の夢でこれを思い出し、今彼はどうしてるのか気になった。
ただそれだけの話。
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